戦略実行4STEP

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ー戦略をたてて、それを実行する人を増やすー

戦略実行4STEP

published 2019.01.11 / update 2019.02.05

なぜ戦略は実行されないか | 戦略を本気で実行するための独自フレームワーク「戦略実行4STEP」とは?

なぜ戦略は実行されないか

さて、前回の記事のとおり、

「戦略」の定義と重要性 | 戦略を本気で実行するための独自フレームワーク「戦略実行4STEP」とは?

戦略の実行は非常に重要なことですが、現実的にはなかなかうまく行かないことが多いように見受けられます。 そもそも、戦略を実行するとは、ある方針に従って自社のリソースを活用し付加価値を生み出すわけで、企業経営そのものと言っても過言ではありません。ですから、それほど簡単なことではないのは間違いないでしょう。しかし、難しいからと言って何もしないでいるわけにもいきませんので、戦略が実行されない主な原因を考えてみます。

戦略を本気で実行するための独自ワークフレーム「戦略実行4STEP」を説明いたします。
順番にご覧になりたい方はこちら(↓)から。

戦略実行4STEP | 戦略を本気で実行するための独自フレームワーク

なぜ戦略は実行されないか

戦略策定段階の問題

まず、戦略が策定されていない場合は、当然、戦略が実行されるわけがありません。 ここで、「戦略が策定されていない」というのは、たとえば、「現実的に無理がある」、「目標設定が高すぎる」など、策定された戦略自体に不備がある場合も含みます。

戦略伝達段階の問題

次に、仮に戦略が十分に策定されていたとしても、それが社員に伝わってなければ、戦略は実行されないでしょう。よくPDCAやPDSなどと言って、P(プラン)のすぐあとにD(実行)が来ることが多いですが、 企業の戦略の場合、戦略を策定するのは経営層で、戦略を実施するのは現場の社員というように、P・Dの主体が異なることが多いですから、PとDの間に、戦略を社員に伝えるというプロセスが必要になるでしょう。

戦略実施段階の問題

さらに、戦略が社員にしっかり伝わったとしても、戦略を実施する現場にはいろいろ問題があるでしょう。

 ユアスト 江村さん

ユアスト 江村さん

たとえば、評価制度があげられます。ある企業の戦略が「お客さまの満足度を長期的に向上させることを目指す」だったとします。このとき、営業部員の評価基準が「直近の売上高」であれば、「戦略はわかるけれど、評価される自分の身になれば、とにかく目先の売上をあげなくては」ということになり、なかなか戦略は実現しないでしょう。

戦略検証段階の問題

上記までの各段階での問題をクリアすれば戦略自体は実行される可能性が高いですが、「果たしてその戦略は妥当だったのか」ということを検証することが重要です。 「戦略」に正解はなく、「こうすればうまく行く可能性が高い」という「仮説」にすぎません。
そのため、仮説の検証が必要ですが、戦略を策定してから結果(多くの場合は売上として表現される)が出るまでには時間がかかるため、検証が十分になされないケースも多いように見受けられます。

しかし、ここでしっかりと検証しておかないと、仮に売上が増えたとしても、それが戦略の効果なのか、たまたま景気がよかったなど他の要因なのかを判断することができず、その戦略を継続してよいのか修正すべきなのかわかりません。 翌年、さらによい戦略を策定するために、実施した戦略を検証する段階は不可欠です。

まとめ

上で見た以外にも、戦略が実行されない理由はいろいろありますが、上記の4つの段階に沿って整理すると次のようになります。

ここで、各段階の頭文字をとって、戦略を実行するために意識すべきこの枠組みを「戦略実行4STEP」と呼ぶことにします(なお、3段階目の「実施」は日常業務として実施するという意味であるのに対して、全段階を統括する意味で「実行」と表現しています)。

各段階は、文字通りステップ(段階)的にクリアする必要があるため、どこかの段階でつまづくとその先には進めなくなってしまうことに注意する必要があります。

そもそも戦略が成立していなければ、伝達すること(T)や実施すること(E)は不可能ですし、多大なコストと労力をかけて戦略を策定(S)しても、うまく伝達(T)できなければ、実施(E)されることはないでしょうし、成果が出るわけがありません。 「経営コンサルタントに戦略策定(のみ)を依頼したけれど何もかわらなかった」というような場合はこのパターンが多いのではないでしょうか。

まとめると、戦略が実行されないのは、4STEPのうちのどこかで何らかの問題が起きているからだと言えます。

 ユアスト 江村さん

ユアスト 江村さん

逆に言うと、4STEP全体を見通して戦略実行を進めること、つまり、4STEPのどこかにボトルネックを作らないことが重要になってきます。そのためには、各段階で戦略実行を妨げる要因・ボトルネックを取り除いていく必要があります。

次回、架空の会社を使って具体策を解説していきたいと思います。

ケーススタディ | 戦略を本気で実行するための独自フレームワーク「戦略実行4STEP」とは?